高周波ろう付

高周波ろう付とは

ろう付は、金属フィラー（通常はフラックスと呼ばれる 酸化防止剤と共に）を使用して、密着させた2つの金 属を接合する材料接合処理です。母材を溶解させる のではなく、誘導加熱によってフィラーを溶解させ、毛 管現象によって母材の間に流し込みます。

主な利点

高周波ろう付は、幅広い金属の接合に利用することが でき、鉄と非鉄金属の接合も可能です。正確性と高速 性に優れるほか、限定した範囲のみを加熱するため、 加熱範囲以外の材料に影響を与えません。適切にろ う付した接合部は、優れた強度、耐漏性、耐食性を示 します。また、仕上がりも非常に美しく、通常は追加の フライス加工、研削加工、または仕上げ加工は不要で す。高周波ろう付は、生産ラインへの統合に最適です。

主な用途

EFD Induction のろう付システムは、あらゆるろう付作 業に使用することができます。 これまでの主な導入事 例によれば、電機業界では発電機部品や変圧器部品 （バー、ストランド、リング、ワイヤー、SCリングなど）の ろう付、自動車業界では燃料パイプ、エアコン部品、ブ レーキ部品のろう付、航空業界ではファン・ブレード、 ブレードのケーシング、燃料系／油圧系部品のろう 付、家庭用品業界ではコンプレッサ部品、加熱エレメ ント、水栓金具のろう付などに利用されています。