高周波ボンディングは、誘導加熱を利用して接着剤を キュアリング(硬化)する処理です。誘導加熱は、ドア、 ボンネット、フェンダー、バックミラー、マグネットとい った自動車部品の接着剤やシーラントの標準的なキ ュアリング方法として採用されています。また、複合材 と金属や、炭素繊維同士のキュアリング接着にも利 用されています。自動車業界におけるボンディングに は、大きく分けて、接合する材料の一部のみを加熱す るスポット・ボンディングと、材料の接合部全体を加 熱するフルリング・ボンディングの2種類があります。
EFD Induction のスポット・ボンディング・システム は、 パネルごとに正確なエネルギー入力が可能です。加熱 帯が狭い範囲に限定されるため、パネル全体の伸び が最小限に抑えられます。また、鋼製パネルをボンディ ングする際にクランプで固定する必要がないため、余 分な応力や歪みが発生しません。各パネルは、エネル ギー入力誤差が許容範囲内かどうか電子的に監視さ れます。フルリング・ボンディングでは、汎用コイルを利用することができるため、必要最小限の予備コイルで 運用することが可能です。
誘導加熱は、自動車業界では標準的なボンディング 方法として普及しています。鋼板とアルミ薄板のボン ディングに広く利用されているほか、軽量複合材や炭 素繊維材といった新素材のボンディング用途への採 用も進んでいます。その他にも、電機業界におけるコ イルストランド、ブレーキ・シュー、マグネット接着や、 白物家電製品のガイド/レール、棚、パネルの接着な どの用途にも利用されています。
弊社のボンディングソリューションの用途は、主に自動車のドア、ボンネット、トランク・パネルなどの接着です。